利用時の換気の重要性

利用時の換気の重要性 ガス機器を利用する際は、必ず空気を入れ替えながら使用しましょう。
キッチンでは換気扇をまわし、リビングでは適度に窓を開けるなどしなければなりません。
換気を怠ると、最悪の場合、死に至ることもあります。
ガス機器を使う際になぜ空気の入れ替えが必要なのでしょうか。
それは、ガスが燃える際には新鮮な空気が必要だからです。
酸素が少ない状態でガス機器を使うと、不完全な燃焼を起こし、一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は、体内で酸素よりも優先して肺に運ばれるため、体内の酸素が欠乏して一酸化炭素中毒を引き起こしてしまいます。
体内の酸素が少なくなると、軽度のうちは頭痛やめまいが起こる程度ですが、放っておくと手足がしびれて吐き気がし、さらに重度になる、あるいは酸素欠乏の状態で時間が経つと、脳細胞が破壊されて死に至ることがあります。
一酸化炭素は色やにおいがないため、気づかないうちに中毒症状が出て動けなくなってしまうかもしれないのです。

ガス機器を設置する際に知っておくべき換気計算の方法とは?

ガス機器を設置する際に知っておくべき換気計算の方法とは? 建築基準法に基づき調理室にガス機器などを使ったコンロやその他の火を使用する設備や器具を設ける場合、法令で定める技術基準に従った換気設備を設置することが義務化されています。
具体的な台所などの火を使用する調理室などで設置が義務化されている換気設備の有効換気量は定式化されており、その計算は換気計算と呼ばれます。
なお、その求め方は簡単で必要換気量イコール理論排ガス量かけるガス器具の燃料消費量あるいは発熱量かける定数、で求めることが可能です。
この際に使う定数については換気設備がどのようなものであるかによって決められています。
排気フードのないものであればその定数が大きくなり、またフードの形によっても異なります。
また、このような規定はガス機器を使ったときのみに適用されるため、電化厨房機器を使用する場合の換気量に関する法規定は現状ありません。
ただ、電化厨房機器であっても換気を行わなければ熱や水蒸気、あるいは臭気でキッチンや隣室が汚染されてしまうので注意しましょう。